2023.2・19行動報告

勝手に決めるな、戦争への道 

~改憲・大軍拡・大増税反対 岸田内閣退陣~

2・19 岐阜総がかり行動 ~第25弾~

 

 お礼とご報告

                                        2023年2月20日

 

 戦争をさせない・9条を壊すな!岐阜総がかり行動実行委員会

 

 初春の雨に、終始たたられる集会とデモになりましたが、「戦争を許さない」という熱い思いを、参加者一同で貫徹することが出来ました。

  平素と変わらぬ参加人数に「人々の反戦の決意」を感じ取ることが出来ました。ありがとうございました。

 今回の催し名は「勝手に決めるな、戦争への道 ~改憲・大軍拡・大増税反対岸田内閣退陣~」。「勝手に決めるな」というフレーズが、ひときわ際立った集まりと成りました。

 

 オープニングは、湯上芳美さん(音楽集団「ひまわり」)のギター演奏と歌によるミニコンサート。憲法の前文を歌詞にした歌唱に続き、亡き笠木透さんの「軟弱もの」を選曲。「♪私たちは、何と言われようと戦争はしない」の歌詞が会場いっぱいに流れました。


 続いて、集会を構成する3団体の代表が相次いで登壇。

「もう黙っとれんアクション実行委員会」の代表代行の高橋恒美さん(フリージャーナリスト)は、戦前の「非国民」という言葉を引用。「ことによると、ここにいる明日の私たちが、そう呼ばれるかも知れない。そんな時代状況を招かないための頑張りが必要になっている」と訴えました。

 

「戦争をさせない1000人委員会岐阜県実行委員会」の共同代表の子安英俊さんは、増税軍拡に関して「私はタバコ好きだが、その税金が軍事に遣われることはやり切れない」と、身近な例を引き合いに出して反対を強調。

 

 「憲法9条を守る岐阜県共同センター」代表の近藤真さん(岐阜大名誉教授)は「憲法学者の立場から意見を述べたい」とし「憲法の趣旨は市民の命を守ること。そのために戦争を起こさせないことが大事。戦争回避のために全力を尽くしましょう」と訴えました。


 

集会は「集会アピール」(別途掲載)を、近藤ゆり子さんが読み上げ、採択。司会・青木眞理さんの音頭で、ボード「反戦平和」「憲法改悪反対」を掲げてアピール後、デモ行進に出発しました。

  降り止まぬ雨の中、いつも通りの長良橋通りを進行。宣伝カーからの「アナウンス」に呼応して、「勝手に決めるな軍事費倍増」「統一教会、真相暴け」「南西諸島を要塞にするな」「勝手に決めるな原発回帰」などデモ隊から力強いシュプレヒコールを響かせました。

 

 集会に先立つ午前9時半過ぎ。警備担当の岐阜中署から会場に「(降雨ですが)実施しますか?」と問い合わせの電話。「もちろん、やりますよ」と答弁。警察のひと言が、逆にやる気を倍増させてくれました。


  通常なら、各種団体のノボリが多いのですが今回は、個人手書きのモノが目立ちました。中でも名古屋から駆けつけてくれた名古屋工業大准教授でワールド・ビヨンド・ウォー日本支部長 のJ・Eさんが「戦争も核もいらない」とカラフルに書き上げた布地が目を奪っていました。

 

会場カンパも、いつも以上の金額が寄せられました。


<2・19集会アピール>

勝手に決めるな、戦争への道

改憲・大軍拡・大増税に反対し、岸田内閣の退陣を求める

 

 昨年12月16日、岸田内閣は「安保3文書」を閣議決定しました。そして、国会に諮ることもなく、新年早々、バイデン大統領に報告しに飛んで行きました。

反撃能力と言い換えた敵基地攻撃能力の保有は、専守防衛からの完全な逸脱であり、日本が自ら戦争をする国へと変貌させます。5年で43兆円という「まず金額ありき」の膨大な軍事費は、私たち納税者の肩に重くのしかかります。GDP2%まで軍事費を増やすということは、世界第3位の軍事大国になるということです。

 

 軍事力を強化すれば戦争を抑止できるという抑止力論はすでに破綻しています。兵器爆買いやリアルな戦争を想定した日米共同演習の繰り返しは、中国の警戒心を呼び、より一層の軍備拡大を促すことにしかなりません。緊張を高め、一触即発の危機を招いてしまいます。

 戦争を起こさない、そのために近隣諸国と対話を重ね、真剣な外交努力を行うしかありません。

 

 日本の平均賃金は20年間も上がらず、OECD34カ国の24番目にまで下がっています。食料品も光熱費も急激に値上がりし、暮らしは日々苦しくなっています。不安定な雇用形態を強いられている若者は、希望ある未来を描くことができません。子どもの7人に1人は貧困状態におかれています。大多数の労働者の雇用先である中小零細企業には、物価上昇に見合う賃上げの体力はありません。最低賃金も物価上昇には全く追いついていません。食糧自給率の低さが食料品高騰に直結しています。

人々の暮らしを守る政策を立案・実行することこそが政府の最優先課題なのに、苦しむ人々から軍拡のための税金を搾り立てようとしています。悪政そのものです。

 

 統一地方選を意識したのか、岸田首相は、内容はピンボケ、財源は不明の「異次元の少子化対策」などと言い出しました。しかし子育ては家庭の責任・自助努力だとする古臭い家族観が透けて見えます。多様性の尊重は口先だけ、選択的夫婦別姓にも同性婚にも否定的です。

自民党の家族観は統一教会と重なっています。自民党全体がカルト集団・統一教会に汚染されていると言わざるを得ません。統一教会は、国会議員だけでなく、地方議員にも深く浸透しています。岐阜県はその浸透の度合いがとりわけ酷いと指摘されています。

地方から政治を変えましょう。統一地方選では、候補者をよく見極め、必ず投票に行くよう、周りの人にも勧めましょう。

 

 私たちは憲法の破壊・改悪に反対します。大軍拡・大増税に反対します。

 人々の暮らしを顧みることなく、戦争への道を突き進む岸田内閣の退陣を求めます。

 

                   2023年2月19日

 

                                 岐阜総がかり行動~第25弾-参加者一同